爆音暴走…バイク女、車の男と深夜競争 40キロ規制の道、100キロ超で走って逮捕 信号機が少なくサーキット気分、苦情相次ぐ 女は21歳「速く走れる=運転がうまい、と思っていた」

国道299号で暴走 容疑の20代男女を逮捕

 埼玉県飯能市の国道299号でバイク2台と乗用車で連なり暴走運転をしたとして、県警交通捜査課と交通機動隊、飯能署の合同捜査班は11日、道交法違反(共同危険行為)の疑いで、狭山市祇園、専門学生の女(21)と所沢市北中3丁目、会社員の男(23)を逮捕した。

 逮捕容疑は5月19日午前1時28~39分ごろ、女と他1人がバイクを、男が普通乗用車を運転し、高速度で競う暴走行為をした疑い。ともに容疑を認め、女は「速く走れることが運転がうまいことだと思っていた」、男は「前を走るバイクについて行っただけ」と供述しているという。

 交通捜査課によると、女らは40キロの最高速度を大きく超える88キロか90キロで約12キロの周回路を走行。直線道路での最高速度は100キロ以上出ていたという。

 飯能市から秩父市に延びる国道299号の山岳道路は信号機が少なく、夜間は交通量が減ることで、コーナーの多い道をサーキットに見立て高速で走り抜ける「ローリング族」と呼ばれる集団の暴走行為が問題となり、死亡事故も散発している。数年前から、「多数の車やバイクが爆音走行や高速度で危険な運転をしている」という近隣住民からの苦情や相談が断続的に寄せられ、今回はビデオ撮影などで違反走行行為を特定した。女らも「ローリング族」だったとみられる。

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