G20財務相会議が開幕 米欧利上げ、途上国債務を議論

 【マラケシュ共同】日米欧の先進国に中国やロシアなどを加えた20カ国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁会議が12日(日本時間13日)、北アフリカ・モロッコのマラケシュで始まった。ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や米欧の急速な利上げが世界経済に及ぼす影響を確認するほか、巨額債務に苦しむ途上国への対応を議論する。

 会議には日本からは鈴木俊一財務相と日銀の植田和男総裁が出席。昨年2月のウクライナ侵攻以降、日米欧とロシアの間で対立が深まっており、6会合連続で共同声明の採択を見送った。G20の機能不全が指摘される中、声明を採択できるかどうかが焦点となる。

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