別府八湯アンバサダーの認定制度スタート 学科と実技…無料モニターを募集【大分県】

「多くの人に参加してほしい」と呼びかけるNPO法人別府温泉地球博物館のメンバー=別府市鉄輪地区

 【別府】別府市のNPO法人別府温泉地球博物館(由佐悠紀理事長)は、新たに「別府八湯アンバサダー(大使)」の認定制度をつくった。インターネットを通じて基礎知識を学び、実技研修を受ければ認定される。現在、無料モニターを募集している。

 同博物館は、別府八湯や温泉の魅力を発信する「温泉マイスター」認定制度を運営している。マイスターは幅広い知識を問う検定(基本年2回)に合格する必要がある。

 アンバサダーは比較的、気軽に取り組める内容。楽しみながら温泉にまつわる知識を深めたい人向け。人材育成活動の一環で、「別府八湯の伝道師育成プログラム」と位置付けている。市の「市民活動支援補助金事業」を活用している。

 アンバサダーに認定されるにはオンラインでの「学科」と、町歩きツアーに参加する「実技」の両方を受けるのが条件。

 学科は8講座あり、温泉のメカニズムや泉質、泉質の特徴や禁忌症など基礎知識を学ぶ。パソコンやスマホから見ることのできる「e―ラーニング」教材で1講座10分程度。講座修了後の確認問題で理解度をチェックし、最後の修了試験を受ける。

 実技研修は、同博物館の「地獄ハイキング」コースをベースにした町歩きで知識を深める。

 モニターは先着50人程度で、学科から始めてもらう。14、22日、初めての実技研修「鉄輪コース」を実施する。対象は学科の修了者。内容は同じで午後1時から1時間半程度。

 同博物館は「『鉄輪と明礬温泉の違いって何だろう』など素朴な疑問が解消でき、地域の新発見も得られる。別府の温泉を自慢する人を増やしたい」と話している。

 問い合わせや申し込みはメール(info@beppumuseum.jp)で。

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