熱きプロの碁、4年ぶりに大盤解説会 花巻で女流本因坊戦 

対局を解説する吉原由香里六段(右)と聞き手の大梶華子さん=12日、花巻市・佳松園

 上野梨紗二段(17)が藤沢里菜女流本因坊(25)に先勝した囲碁の第42期女流本因坊戦5番勝負第1局(岩手日報社など主催、JA共済連、共栄火災協賛、第1局は三八五流通特別協賛)の大盤解説会は12日、対局場所と同じ花巻市の花巻温泉佳松園で開かれ、囲碁ファン約50人が熱戦の行方を見守った。 

 新型コロナウイルス禍の影響で4年ぶりの開催。立会人の吉原由香里六段が解説し、盛岡一高囲碁将棋部の大梶華子さん(2年)が聞き手を務めた。

 吉原六段は変化図や人工知能(AI)の評価値を示しながら、両対局者の着手意図を推察した。「(盤面)右下で黒番の上野さんがだいぶ得をしたが、白番の藤沢さんはヨセの名手。最後まで勝負を諦めない姿勢が感じられます」などと解説し来場者と共に攻防を見守った。

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