東日本台風から4年… 「浸水被害防ぐ」田川で調節池着工式

 栃木県内にも甚大な被害をもたらした2019年の東日本台風から12日で4年です。

 河川がはん濫し大きな被害を受けた宇都宮市では、浸水の被害を防止するため一時的に水を貯める池の整備に向けて着工式が行われました。

 宇都宮市では4年前の東日本台風の影響で市の中心部を流れる田川がはん濫し、150ヘクタールが浸水、約2400戸が水につかる甚大な被害が発生しました。県と宇都宮市は田川流域の浸水対策として約90億円をかけて岩曽町から川田町までの約6.5キロにわたって河川の改修などを行っています。

 着工式が行われたのは、このうち上流側の岩曽町に整備される岩曽調節池です。広さは約18ヘクタールあります。大雨のときに一時的に水を貯めることで川のはん濫を防ぐものでおよそ24万3千立法メートル、25メートルプール450杯分の水を貯めることができます。着工式には県や市、それに県議会議員や地元の人などが出席し鍬入れを行って工事の無事を祈願しました。

 全ての工事は2025年度に完了する予定で、この池では東日本台風のときと同じ規模の洪水に対し床上浸水の被害を防げるということです。

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