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長崎県西海市西彼町の長崎バイオパークで8月、コツメカワウソの赤ちゃん3匹が生まれ、すくすくと成長している。県内でカワウソを飼育しているのは同園だけで、33年ぶりの赤ちゃん。
3匹は8月22日に生まれ、性別は不明。一般公開時期は今のところ未定だが随時、同園の交流サイト(SNS)に動画や写真を投稿。「展示を始めたらぜひ、親子で行動する様子を見に来てください」と来場を呼びかけている。同園の飼育数は計5匹になった。
3匹の父親は9歳のツクシで、母親は6歳のクリ。生まれた時の体長はいずれも15センチ弱だったが、現在は約20センチ。よちよち歩きで動くことはできるものの、両親から離れると鳴いて呼んでいるという。
飼育担当の十九本美里さん(29)と本多絢香さん(23)は「コツメカワウソの出産は久しぶりなのでスタッフ全員が緊張した。両親がしっかり子育てしてくれた」とコメントした。
コツメカワウソは世界最小のカワウソの仲間で、東南アジアに生息。自然環境の悪化に加え、日本でペットとしての需要が高まった影響などで乱獲や密猟が横行し、個体数が減少。2019年にワシントン条約で国際的な商取引が原則禁止となっている。