イタリアにまたも衝撃…主力MFトナーリが不正賭博関与の疑いで代表離脱 MFザニオーロはローマ時代にベンチから賭けごと?

写真:トリノ検察当局から捜査されたトナーリ(左)とザニオーロ(右)

イタリアサッカー連盟(FIGC)は12日、10月にUEFA EURO 2024予選を戦うイタリア代表のメンバーから、MFサンドロ・トナーリ(ニューカッスル/イングランド)とMFニコロ・ザニオーロ(アストンヴィラ/イングランド)が離脱することを公式サイト上で発表した。

FIGCの公式サイトは「本日午後、当連盟はトリノ検察当局よりコベルチアーノの連盟トレーニング施設にて代表チームのトレーニングを実施していたサンドロ・トナーリとニコロ・ザニオーロに対する捜査を行う旨の通知を受けたことを発表する」と声明を発表。イタリアメディア『スカイスポーツ』や同『TUTTOmercatoWEB』によると、トナーリとザニオーロが検察当局から調査を受けた理由は「不正賭博への関与疑い」。FIGCは、選手を保護する観点などから、UEFA EURO 2024予選を戦うイタリア代表メンバーから両選手が離脱することを明かした。

各メディアの報道では、両選手はスポーツベッティングに参加していた可能性があり、ザニオーロはローマ在籍時にコッパ・イタリアの試合で賭けを行っていた疑惑があるという。その際、ザニオーロは同試合でメンバー入りを果たしており、ベンチから賭けをしていた模様だ。

仮に賭博実施が確定した場合、トナーリとザニオーロは欧州サッカー連盟(UEFA)や国際サッカー連盟(FIFA)から何らかの処分を科される可能性も十分にある。現在、両選手はプレミアリーグでプレーしているが、本業としている競技でのベッティングを禁止しているFIGCから3年間以上の出場停止、25,000ユーロ(約390万円)以上の罰金が科されるかもしれない。

イタリアでは先日も、イタリア代表MFニコロ・ファジョーリ(ユヴェントス)の不正賭博関与疑惑が話題になったばかり。2006年には“カルチョポリ”で激震に見舞われ、コロナ禍にはユヴェントスの不正会計問題などが明るみとなったイタリアサッカー界だが、今度は代表クラスの選手たちによる賭博違反疑惑によって混迷を極めることになるのだろうか。

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