リニアのトンネル初貫通 式典で祝福、山梨・富士川

リニア中央新幹線の「第一南巨摩トンネル」の貫通を確認し、万歳する関係者=13日午前、山梨県富士川町

 山梨県富士川町で13日、リニア中央新幹線の「第一南巨摩トンネル」の貫通を祝う式典が開かれた。東京・品川―名古屋間の総延長約286キロのリニア本線でトンネルが貫通するのは、実験線を除いて初めて。

 式典には、富士川町の望月利樹町長や、工事を担った大成建設など共同事業体の関係者ら約160人が出席。午前11時過ぎ、作業員が重機でトンネルの岩壁を打ち砕いて穴を開け始め、反対側から光が差し込んで貫通を確認すると、出席者から歓声が上がった。

 JR東海によると、トンネルは全長約710メートル、幅約13メートル、高さ約8メートルで、2022年3月から掘削を進めていた。

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