ANAHD、レベル4によるドローン配送サービスの実証実験を実施。機体はACSLのPF2-CAT3ドローン

本実証は、国土交通省物流・自動車局物流政策課の「無人航空機等を活用したラストワンマイル配送実証事業」に採択され、国の実証事業としても取り組むという。

ANAHDでは2018年よりドローン配送サービスの検討を開始し、これまで14回の無人地帯での目視外補助者なし飛行(レベル3)の実証実験を実施してきた。2022年12月の航空法改正後、レベル4が解禁となったが、レベル4の実施には、無人航空機の型式認証、操縦士ライセンス、運航管理のルールが必要だ。

本実証では、国土交通省航空局から「第一種型式認証」を取得した株式会社ACSL(以下「ACSL」)の無人航空機「ACSL式PF2-CAT3型」、国家資格の「一等無人航空機操縦士」資格を保有した自社の操縦士、安全管理・運航管理・整備部門などの航空会社として培ってきた知見を活かした飛行マニュアルでレベル4の飛行承認を取得した。自社の操縦士によるレベル4運航は国内で初めてだという。

これまでのレベル3では運航に少なくとも3人以上の人員を要していた体制が、レベル4により運航者1名で実施が可能となり、本実証ではドローン配送の課題の1つである運航の省人化にむけた検証を行う。

今回の経路は、久米島町のAコープ久米島店から久米島町真謝地区で設定し、地域ボランティアの方々との連携を通じ、食料品・日用品を注文者の自宅まで配送するラストワンマイル物流の実施も含めて、技術・ビジネス面における有用性の検証を行う予定だ。

実証実験概要

本実証における役割

https://www.drone.jp/news/2023032010511163946.html

▶︎ANAホールディングス株式会社

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