教諭免職…卒業生に「初体験を奪っていいの」と連絡、送ったわいせつメッセージ40通 卒業生から相談された友人、教諭の学校に伝えて発覚 以前勤務した学校で卒業時、連絡先を交換した34歳「恋愛感情はなく性の対象だった」

元教え子にわいせつな言葉 県教委、男性教諭を免職

 元教え子の女子生徒に、交流サイト(SNS)でわいせつな表現を含む不適切なメッセージを複数回送信したとして、埼玉県教育委員会は12日、南部地区の公立中学校の男性教諭(34)を懲戒免職処分にした。

 県小中学校人事課によると、男性教諭は南部地区の前任校で、当時担任をしていた女子生徒と卒業式の日に通信アプリで連絡先を交換。今年3~6月に、「初体験を奪っていいの」などのわいせつな表現を含む不適切なメッセージを約40回送信した。「会おう」といったメッセージも送っていたが、実際に会うことはなかったという。

 女子生徒の相談を受けた元同級生の友人が学校に連絡した。男性教諭は「恋愛感情はないが、性の対象として見ていた」と話しているという。

 県教委はSNSなどを介した教職員と生徒の私的なやりとりを原則として禁止している。同課は免職処分にしたことについて「内容の悪質さから決定した」としている。

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