ガザなど砲撃で白リン弾使用か イスラエル軍、人権団体が確認

11日、パレスチナ自治区ガザ市で、イスラエル軍の攻撃後に漂う煙(ゲッティ=共同)

 国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は12日、イスラエル軍が激しい燃焼力で深刻なやけど被害をもたらす白リン弾を10~11日にパレスチナ自治区ガザとレバノンへの砲撃で使用したことを確認したと明らかにした。「人口過密なガザでの使用は民間人被害の危険性を増大させ、国際人道法に違反する」と指摘した。

 イスラエル軍は2008年12月からのガザ大規模攻撃でも白リン弾を都市部で使用した。

 HRWは、ガザ市の港とレバノンのイスラエル国境付近で10~11日に撮影された動画を確認。ガザ市では複数の白リン弾が空中で爆発する様子が収められていた。(共同)

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