性別変更認められ申立人が会見 表記におびえなくていい毎日に

性別変更が認められ、記者会見で笑顔を見せる鈴木げんさん。左はパートナーの国井良子さん=13日午後、浜松市

 性同一性障害のある人の戸籍上の性別変更に、生殖能力をなくす手術が必要となる法律の規定が静岡家裁浜松支部の審判で憲法に違反するとされ、男性への性別変更が認められた申立人の鈴木げんさん(48)が13日、浜松市で記者会見し「性の多様性が認められる社会、自分でない性別表記におびえなくていい毎日になれば」と語った。

 会見に先立ち、鈴木さんは浜松市役所で住民票を取得したが、表記は女性のままだった。記者団に「まだ実感が湧かない」とも話した。市によると、住民票の性別は裁判所からの通達が届き次第、変更される見通し。

© 一般社団法人共同通信社