県議会では9月定例会の最終日を迎えましたが、12日の知事の発言をめぐり、本会議は５時間以上に渡りストップ、「緊急質問」も行われる事態になりました。
県議会9月定例会は13日に最終日を迎え、知事の給与返上に関する条例案などが採決される予定でしたが、開始早々、休憩に入りました。
その理由は、12日の川勝知事の発言にありました。
川勝知事は経済界との懇談会で「三島市に東アジア文化都市の発展的継承センターを置きたい、土地を物色している」と話しました。しかし、これは予算化されておらず、県議会にも諮っていない案件。川勝知事は”コシヒカリ発言”に関する給与返上をめぐり、今議会で「県議会とコミュニケーションを密にしたい」と繰り返し答弁していたため、自民党会派は「知事の方針とは異なる」と問題視しました。
議会は午後4時すぎ再開、自民党は緊急質問を行い「議会軽視ではないか」と問いただすと…
（川勝知事）
「（発言は）ひとつのアイデアにすぎませんので、何も決まっていないのが現状」「県議会の皆さまとコミュニケーションを図る努力をしていくと答弁した考えは変わっておりません」「今後も適切なタイミングで県議会の皆様にご説明するなどの機会を積み重ねていきたい」
（自民改革会議 河原崎 聖 政調会長）
「（発言は）内容が具体的すぎます。こうした発言を知事が発言すればどうなるか、その重みが分かってない」「９月議会の最終日でもこういうことが起きる、情けなくて悲しいです」
県議会では１３日夕方にコシヒカリ発言をめぐり、知事の給与を返上する条例案や補正予算案などが可決する見通しです。最終日まで混乱した県議会、今後も知事との緊張関係は続きそうです。
