「民主主義の根幹を揺るがす犯行」検察は罰金15万円など求刑 「取り調べにいまだ恐怖」元市議は無罪主張 広島・大規模買収事件

大規模買収事件をめぐる被買収側の裁判で、検察は元広島市議の 木戸経康 被告に対し、罰金15万円などを求刑しました。

元広島市議の木戸経康被告は、4年前の参議院選挙をめぐり、河井案里 氏を当選させる目的と知りながら、夫の 河井克行 元法務大臣から現金30万円を受け取った罪に問われています。

13日の裁判で検察側は「民主主義の根幹を揺るがす犯行で、厳しい非難を免れ得ない」と指摘。罰金15万円と追徴金30万円を求刑し、原則通り5年間の公民権停止を求めました。

一方、木戸被告は無罪を主張しています。弁護側は、東京地検特捜部の検事が供述を誘導したなどとし「木戸被告は洗脳状態に追い込まれ、記憶や判断が欠如した道具になってしまっていた」と主張。木戸被告は「検察の取り調べは納得できず、いまだ恐怖を感じている」と述べました。

裁判は13日で結審し、判決は26日に言い渡されます。

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