卒業生1万人の情報紛失 広島県立高、氏名や成績

広島県庁

 広島県教育委員会は13日、県立府中高(同県府中市)で卒業生1万14人分の氏名や生年月日、進路や成績など個人情報を記録した「生徒指導要録」を紛失したと発表した。悪用されたとの情報はないとしている。

 県教委によると、9月28日に卒業生から単位修得証明書の交付依頼があり、事務職員が指導要録を保管する金庫を調べたところ、2011年度以前分がないことに気付いた。

 21年11月時点では指導要録がそろっていたが、校内の改修工事に伴い、22年2月に金庫内の指導要録を段ボール箱に移し替えた。県教委は移し替えの前後で紛失した可能性があるとしている。

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