益子町さつまいも研究会など 生産拡大へ、収穫実演会 効率化の課題確認

機械を用いた作業を見学する益子町さつまいも研究会の関係者ら

 【益子】町内でサツマイモの産地化を進める「益子町さつまいも研究会」と町は11日、町内の農場で大型機械を使った収穫実演会を開いた。栽培面積拡大のため、省力化、効率化を進めていく課題を再確認した。

 研究会に所属する農家や県芳賀農業振興事務所、JAはが野の関係者ら25人が参加し、小泉本沼集落営農組合などが所有するつる刈り機や収穫機を使った作業手法の情報を共有した。

 町内でのサツマイモの生産拡大は、2021年度から3年間、県の補助の後押しを受けて進められている。研究会には個人5人と4つの組織が所属し、べにはるかを8.6ヘクタールで栽培するまでになった。

 干し芋としての加工のほか、パンやスイーツ用の需要が伸びており、一大産地である茨城県も県を挙げて生産拡大を進めるなど、研究会はサツマイモ栽培に、農業者の所得向上の活路を見いだしている。

 山崎光男(やまざきみつお)会長(72)は「もうかる農業として若い世代にバトンタッチするため、機械化による省力、効率的な栽培体制を短期間で確立したい。行政としっかり組んでさらなる規模拡大や品質の安定を目指していく」と話した。

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