マラソン元日本記録保持者の比護さんが母校で陸上教室 「コツ教えてもらった」児童笑顔

水が少量入ったペットボトルで腕振りの練習をする児童と比護さん(亀岡市吉川町・吉川小)

 京都府亀岡市の吉川小で、卒業生で元マラソン選手の比護(旧姓・藤村)信子さん(57)による陸上教室が開かれた。児童38人が参加し、腕の振り方やハードルの跳び方など走る基本を教わって技術を高めた。

 同町生まれの比護さんは、1994年の大阪国際女子マラソンで当時の日本最高記録をマークし、同年のアジア大会では銅メダルを獲得した。市小学校児童陸上運動交歓記録会や運動会を前に元選手に教わろうと、同小が比護さんに指導を依頼した。

 教室は、低、中、高学年に分けて実施。1、2年は、水が少量入ったペットボトルを持って腕を振ったり、ひじを立ててうつぶせで10秒間静止したりして、走るのに必要な筋肉を鍛えた。2年の女子児童(7)は「腕を振るのがしんどかったけど、楽しかった」と、額に汗を浮かべた。

 5、6年はハードルの練習で、比護さんは「股関節を開くイメージで」「後ろ足を意識して」とアドバイスし、児童たちは真剣な表情で繰り返し練習していた。6年の男子児童(11)は「跳び方のコツを教えてもらい、上達した」と笑顔を見せていた。

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