あぁ雲が…残念「夕焼けパンダ」目元が隠れる 今回は「アイマスク姿」? 兵庫・明石市立天文科学館で観測会

アイマスクを着けたような姿のパンダが出現した(明石市立天文科学館提供)

 1年ぶりに現れたパンダは「アイマスク」姿だった-。兵庫県明石市立天文科学館(同市人丸町)で12日、夕日が鉄塔のパラボラアンテナと重なり、パンダの顔のように見える現象「夕焼けパンダ」の観測会があった。(領五菜月)

■チャンスは年に2回だけ

 夕焼けパンダは2013年、当時の館長が夕日を撮影した際に偶然見つけた。見られる機会は3月1日ごろと10月12日ごろの年2回だけ。昨年10月は、顔の下部分が少し雲に隠れた「マスクパンダ」が出現した。

 今回は午後5時過ぎ、同館14階展望台に応募者約230人から選ばれた18人が集まって見守った。上空は晴れているものの低いところには雲がかかった状態。参加者らは「パンダ出てきて」と雲の切れ間から現れるのを願った。顔の下部分は出現したように見えたが、展望台からはパンダを見ることができなかった。

 2回目の参加という女性(58)は「今日を楽しみに、毎日天気予報を確認していた。見られなかったけど楽しかった」と話した。

 一方、同館が動画投稿サイトで実施した生中継では「アイマスクパンダ」が出現。中継した井上毅館長は「口だけのパンダかな。かわいいのが現れました」と喜んだ。同館によると、中継に使用したカメラは15階にあったため、アンテナの向こう側の雲が14階よりも少し高い位置に見え、アイマスクパンダが現れたという。

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