クマの「お膳」木の実、魅力知ろう 西和賀で企画展

趣のある古民家で木の実の魅力を紹介する瀬川強さん

 西和賀町で自然観察会を続けているカタクリの会(瀬川強代表)は15日まで、運営する同町槻沢の古民家ギャラリー「ツキザワの家」で木の実の企画展を開いている。町内に自生する植物の種子や葉を写真と併せて紹介し、自然の多様性を発信する。

 入り口の壁一面では32種の葉と種を分けて紹介。種にプロペラのような翼があるカエデ類は「楓」の漢字の通り、風が吹くとクルクル回りながら遠くに飛び分布を広げる。種の舞い方を再現する装置もあり理解を助けている。

 町内は落葉広葉樹を主体とする自然林が広がり、220種ほどが確認できる。ブナやミズナラ、クルミなどは葉や実、樹皮を一緒に展示し、クマの食べ物となる木の実の「お膳」はその雑食性を実感できる。

 午前10時~午後4時。入場無料。

 

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