首相、公明代表と支持訴え 補選中盤、立民岡田氏は政権批判

参院徳島・高知選挙区補選の街頭演説に集まった人たち=14日午後、高知市

 衆院長崎4区と参院徳島・高知選挙区の統一補欠選挙は中盤戦に突入した。与野党幹部は14日、政府が月内に取りまとめる予定の経済対策を巡り舌戦を繰り広げた。岸田文雄首相(自民党総裁)は公明党の山口那津男代表と共に徳島、高知両県に入り支持拡大を訴え。立憲民主党の岡田克也幹事長は徳島県で政権批判を強めた。首相は15日に長崎県を訪れる。投開票は22日。

 首相は高知市の街頭演説で「目の前の物価高に苦しんでいる皆さんを、しっかり支援しなければいけない。思い切った経済対策を今月取りまとめ、進めていく」と強調。山口氏も「物価高の影響を受けている人への支援を考えなければならない」と呼応し、迅速な現金給付の必要性を唱えた。

 岡田氏は徳島県勝浦町で、立民が支援する無所属元職の広田一氏(55)と並んで演説し「物価が上がって生活が大変だ。政権は一体何をやっているのか」と非難した。

 立民の枝野幸男前代表も同県阿南市で演説し「自民1強政治は、物価高に苦しむ皆さんの暮らしに寄り添っていない」と聴衆に呼びかけた。

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