【広島テレビ】馬場アナが『アナたにプレゼン』! ガラケー終了間近で高齢者が続々とスマホデビュー 地元大学生が手作りテキストで使い方を伝授! 

【動画】アナたにプレゼン・テレビ派 馬場のぶえアナがプレゼン 高齢者のスマホ事情【アナたにプレゼン・テレビ派】

広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材して、お伝えする『アナたにプレゼン』。馬場のぶえアナウンサーのテーマは「子育て」や「福祉」。今回は「高齢者のスマホ事情」についてプレゼンします。

高齢者のスマホデビューの理由は?

実際に、今、たくさんの高齢者の方が、スマホを持ち始めています。高齢者のスマホ所有率の推移なんですが、2023年度のところを見てみますと、60代では93%がスマホを所有しています。そして70代は、79%の方が所持しています。

興味深いのは、スマホを持ち始めた時期です。70代で、スマホを持って2年未満という方が7%、5年未満の方が30%です。スマホを持って、5年経っていない高齢者が4割近いうことは、65歳を過ぎてからスマホを持ち始めたということになります。理由の一つとして、大手携帯キャリアが、いわゆる「ガラケー」のサービスを、遅くとも2026年までに終了するため、スマホに買い替える高齢者が増えているからと考えられます。

学生たちによるスマホ講座が開催

9月、広島市の五月が丘公民館で、広島経済大学の学生による、高齢者スマホ講座が開催されました。講座は2時間で、高齢者1人に対して1人、もしくは2人の高齢者に対し1人というように、丁寧に詳しく、どんな質問にも答えていました。

講座に参加した富樫さち子さんは、ガラケーのサービスがやはり終了すると聞いて、70歳の時にスマホを持ったそうです。「東京にいる孫の成長が見られるようになって嬉しい。ニュースなどの情報を早く知れるのも魅力。」と、話していました。

こちらの北村昭夫さんは78歳。会社勤めの頃からスマホを持っていたものの、電話の機能しか使っていなかったそうです。退職して、趣味の剣道の仲間とやりとりをするため、LINEを使い始めました。試合の様子や結果を見ることができるとのことです。特にコロナ禍で、なかなかその試合を見に行けない環境だったため「皆さんと繋がれるのが嬉しかった」と、話していました。

宝の持ち腐れにしないためにも…!!

多くの高齢者は、スマホの便利さは実感していますが、共通した悩みがありました。家族にも「忙しくて教えられない」と言われる高齢者や1人暮らしの高齢者は、周りに若い人がいないから、聞ける人がいなかったと話します。そこで、このような学生さんによるスマホ講座が実現しました。

今回この講座で使われたのが、学生によるが手作りのテキストです。カレンダーの使い方や、行きたい場所を入力して、ナビゲーションしてくれるグーグルマップナビ。さらに、LINEの「ともだち」の追加の方法なども書いてあります。

講座を終えた高齢者の感想は、「こんなにたくさんの機能があるのかとびっくりした」「若い方に教えていただくとフレッシュで元気をいただける」と大変好評でした。

また、高齢者だけではなく、参加した学生は、「高齢者とペースを合わせるのが大事」と気付いたり、『タップ』など、普段何気なく使っている言葉は、高齢者にはわからないのではと考え、わかりやすく言う努力したそうです。ペースをあわせることなど、思いやりの心を覚えて、お互いにいい面があったという事です。

広島経済大学の学生による次回のスマホ講座は、12月に広島市の安東公民館でも実施される予定です。また、各自治体でも高齢者のスマホ利用をサポートするスマホ講座を行っていますので問い合わせてみて下さい。

【テレビ派 2023年10月11日放送】

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