イングランド指揮官、ヘンダーソンへのブーイングに苦言 「理屈に合わない」

交代時にブーイングを受けたヘンダーソン[写真:Getty Images]

イングランド代表指揮官のガレス・サウスゲイト監督がMFジョーダン・ヘンダーソンへのブーイングに対し、自らの見解を示した。イギリス『BBC』が伝えた。

13日、ホームで国際親善試合のオーストラリア代表戦に臨んだイングランド代表。ヘンダーソンはベンチスタートとなった主将FWハリー・ケインの代わりにキャプテンマークを巻いて先発し、62分までプレーした。

チームが1-0と勝利した中、ヘンダーソンがピッチを退いた際にファンからブーイングを浴びる一幕も。LGBTQ+の権利に関する著名な擁護者として知られていたヘンダーソンは今夏、違法とみなされているサウジアラビアへ活躍の場を移したことで、一部のファンや運動家からネガティブな反応を寄せられていた。

試合後、サウスゲイト監督はこのファンからのブーイングに言及し、「彼はチームの中でも模範となる人物だ」「理解できない」とヘンダーソンを擁護。イングランドのために戦っている選手への心ないアクションに苦言を呈した。

「何が原因でそうなったのかはわかっているが、イングランド代表としてプレーし、心血を注いでいる選手にブーイングを送るというのは理屈に合わない… なぜ彼にブーイングを送るんだ?」

また、ヘンダーソンにブーイングが飛んだ理由について「詳しく述べたくない」とコメント。その一方、控え選手多数で臨んだこの試合で中心的な役割を果たしたことを称賛している。

「(ブーイングが)彼やチームにとってどう役に立つんだ?」

「彼はイングランド代表として79キャップを記録しているし、彼がもたらしたものは並外れたものだ」

「彼はジュード・ベリンガムの手本となった。今夜はキャップ数がそれほど多くないチームの中、ピッチでチームをまとめ上げた」

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