【秋華賞/穴ライズ】「マスクトディーヴァより、この馬に重い印を打つべき」 前日“8人気”前後の盲点

■ドゥーラ

前走は7月の札幌で行われたGIIIクイーンS。この馬にしては珍しくまずまずのスタートを決めたが、リズムを尊重して中団に収まると、勝負どころで外からポジションを押し上げ、2番手に上がったところで直線へ。残り1ハロンで先頭に立つと、後続の追撃も凌ぎ、重賞2勝目をマークしている。古馬勢と比較すると斤量51キロこそ恵まれてはいたが、それでも堂々とした勝ちっぷりは高く評価していいもの。道中のコース取りも含めロスが多かっただけに、着差以上に強い内容だった。

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今年は1番人気に支持されたチューリップ賞で15着、クラシック1冠目の桜花賞で14着と、いずれも2桁に敗退。しかし、15番人気に大きく評価を落としていた2走前のオークスでは、直線で後方から鋭く脚を伸ばして3着に善戦。女王リバティアイランドにこそ1秒ちぎられたが、2着ハーパーとの差は、わずかクビほどの僅差だった。これがこの馬の本来の姿で、ポテンシャルと決め手はトップクラスのものを持っている。

クイーンSのときはマイナス14キロと馬体を大きく減らしていたが、この中間に回復。ゆったり乗れるコーナー4つの競馬は【3.0.1.1】と得意にしており、小回り札幌での勝ち鞍があるだけに京都内回り2000mも問題ない。もし馬場が渋れば、前走・日本レコードVのマスクトディーヴァより、この馬に重い印を打つべき。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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