京都の奇祭、4年ぶりに再開 14.15日、黒豆やくり使った「つくりもん」展示

黒豆や丹波くりを接着剤でくっつけて作品を仕上げる児童たち(福知山市夜久野町額田)

 京都府福知山市夜久野町の奇祭「額田(ぬかた)のダシ」が4年ぶりに再開されるのを前に、夜久野学園の小学生が13日、秋の農作物で童話の一場面や偉人を表現する「つくりもん(下ダシ)」の展示作業や制作現場を見学し、地域の伝統行事に触れた。

 小学4、6年の計26人が額田地区の空き家を訪れ、万願寺甘とうやカボチャを使って事前に制作した動物や昆虫、鬼の作品を並べたり、黒豆や丹波くりをくっつけ、高さ約1メートルのアニメ映画「バケモノの子」のキャラクターを仕上げたりした。

 その後は地区内を巡り、馬に乗った徳川家康や、鬼と桃太郎が対決する場面のつくりもんを地元住民が制作する現場を見学した。

 4年の女子児童(9)は「野菜が落ちやすくて作るのが大変だった」と振り返り、6年の男子児童(11)は「顔の表情など細部までこだわった作品を多くの人に見てほしい」と話していた。

 額田のダシは14、15日にJR下夜久野駅一帯で開かれる。

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