クロップ監督がまた頭を悩ませる? マンチェスター・シティ vs リヴァプールの試合がランチタイムに時間変更

写真:サッカー界のスケジュールに悩むクロップ監督 ©Getty Images

マンチェスター・シティ vs リヴァプールの試合は当初、現地時間11月25日17時30分のキックオフを予定していたが、12時30分に変更された。

イギリスメディア『デイリー・ミラー』電子版はキックオフの時間が変更されたことについて、過去に起きた両サポーター間の一連の事件を懸念し、安全面を考慮した上での判断だと報じている。

昨年10月16日に行われたアンフィールドでの試合では、リヴァプールサポーターからジョゼップ・グアルディオラ監督にコインが投げつけられたり(当たりはせず幸い負傷には至らなかった)、12月22日のカラバオカップ4回戦では両サポーターの問題行動により、15歳の少女が頭部を負傷したと報じられている。今年に入っても、4月1日のエティハド・スタジアムでの試合ではシティサポーターがリヴァプールサポーターに対して“ヒルズボロの悲劇”を揶揄する不適切なチャントをしたり、リヴァプールのチームバスにレンガが投げつけられ、窓ガラスにヒビが入る事件も起きていた。過去には2018-19シーズンのUEFA チャンピオンズリーグ準々決勝1stレグの試合前に、リヴァプールサポーターがマンチェスター・シティの選手が乗るチームバスに発煙筒などを投げつけ襲撃する事件も起こっている。

このキックオフ時間の変更により、リヴァプールは今季のインターナショナルブレイク直後の試合が3回連続でランチタイムキックオフとなる。1度目は9月16日に行われたアウェーでのウルブス戦、次に10月のインターナショナルブレイク明けに行われる10月21日のホームでのエヴァートン戦。そして今回変更された11月25日に行われるアウェーでのマンチェスター・シティ戦だ。

エヴァートンとマンチェスター・シティとの対戦は、2015年にユルゲン・クロップ監督が就任して以来、インターナショナルブレイク後に戦う13試合目と14試合目のランチタイムキックオフの試合となり、そのうち9試合はアウェー戦だ。それに最も近いのはトッテナムだが、計6試合と試合数に倍以上の開きがある。

今回は安全面を考慮しての変更ということだが、以前からプレミアリーグの過密日程、サッカー界のスケジュールに苦言を呈しているクロップにとっては、新たな悩みの種になるだろう。

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