首位と2打差から4打差へ 西村優菜は「すごく悔しい」

34パットとグリーン上で苦戦した西村優菜(Zhe Ji/Getty Images)

◇米国女子◇ビュイックLPGA上海 3日目(14日)◇旗忠GC (中国)◇6691yd(パー72)

4位からの浮上を目指した西村優菜は、スタートの1番からもどかしい展開が続いた。3mのバーディパットを外し、2番も3mのバーディパットを決められなかった。

西村は中継局WOWOWのインタビューで「良いパットはできたけど、(ラインの)読み違いでうまく合わせられなかったので、そこから流れに乗れなかった。出だし3ホールでひとつでも(バーディパットが)入ってくれれば全然違ったゴルフになったと思うので悔しい」と振り返った。

流れの悪さか、5番でボギーが先行した。後半の11番(パー3/134yd)でティショットを2.5mにつけて初のバーディを奪取してスコアを戻した。「すごく面白いセッティング」とティイングエリアが前に出され実測241ydになった14番(パー4)は、フェアウェイからウェッジでピン奥1.5mにつけ、バーディを奪った。

ラウンド後半にはドライバーが使えなくなるトラブルにも見舞われ、419ydの長いパー4の15番をボギーとし、続く16番で5mのフックラインのバーディパットを流し込んで、バウンスバックしたものの、最終18番は、グリーン手前からのアプローチがピンを10m以上もオーバー。ボギーでフィニッシュした。「15、18(番)はすごく長くて難しかったけど、仕方ない」と苦笑いを浮かべた。

首位と2打差、優勝争いで迎えたムービングデーにパープレーの「72」は無念だ。予選2日とも「28」だったパット数はこの日「34」に増えた。「ミスが多くて、すごく悔しい3日目になってしまった」。それでも、首位のエンジェル・イン、マジャ・スターク(スウェーデン)とはまだ4打差だ。「あした一日あることに感謝して、しっかり調整していいプレーができるように頑張りたい」。最終日のチャージへ、気持ちを切り替えた。

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