移籍市場で評価されているパリ五輪世代Jリーガーはこの5選手!推定市場価格ランキング

来年7月24日に開幕するパリ五輪男子サッカーまで残り9カ月となった。

中国・杭州市で開催されたアジア大会など多くの選手が試されており、来年4月15日から開幕するパリ五輪最終予選のAFC U23アジアカップ2024に向けて着々と準備が進んでいる状況だ。

今回はJリーグで活躍するパリ世代の若手Jリーガーに注目した。世界的なサッカー移籍情報サイトのtransfermarktの推定移籍市場価格から高い価格がついた5選手を紹介する。

桜の門番

西尾隆矢

所属:セレッソ大阪

ポジション:センターバック

市場推定価格:70万ユーロ(約1億1000万円)

セレッソ大阪アカデミー出身の西尾は育成年代時代から大きな期待を受けて育ったセンターバックだ。高2年次からC大阪U-23でプロデビューしており、高3年次はリーグ戦26試合に出場してA契約選手となった。

プロ2年目の2021年シーズンはリーグ戦31試合2得点と主力に抜擢され、アカデミーの先輩であるDF瀬古歩夢(現スイス1部グラスホッパー)とコンビを組んで鉄壁の守備を築いた。

今季は9試合と出場機会の少なさに苦しんでいるが、育成年代表では主力センターバックとして輝きを見せている。パリ世代屈指のCBのため、今後の成長が期待されている。

山形が生んだ期待の右サイドバック

半田陸

所属:ガンバ大阪

ポジション:右サイドバック

市場推定価格:70万ユーロ(約1億1000万円)

モンテディオ山形アカデミー出身の半田は主にセンターバックとしてプレーし、身体能力の高さと深い読みで危険地帯をカバーリングするクレバーなプレースタイルは世代屈指だった。

トップチーム昇格後は右サイドバックを主戦場に活躍。広範囲をカバーする守備範囲、危機察知能力に優れており、攻守両面において若手選手とは思えないパフォーマンスで山形のディフェンスラインを支えた。

今季からモンテディオ山形からガンバ大阪へステップアップして19試合1ゴール1アシストと主力として活躍するも、7月の練習中に左腓骨骨幹部骨折を負って長期離脱に…。今年3月に開催されたウルグアイ戦、コロンビア戦に向けた日本代表の初招集や欧州移籍の噂などもあっただけに、苦しい状況になっている。

青森山田産フィジカルモンスター

松木玖生

所属:FC東京

ポジション:セントラルミッドフィールダー

市場推定価格:85万ユーロ(約1億3400万円)

青森山田高生のときから国内外のプロチームから注目されていた松木は、ルーキーシーズンは開幕戦から先発デビューを飾りリーグ戦31試合2得点3アシストと中心選手としてチームを支えた。

一部報道では高校時代からフランス1部ストラスブールが獲得に動いたほどの逸材で、日本人離れした屈強なフィジカルと利き足の左足の精度は優れている。今季は18試合1得点3アシストとクラブでも存在感を見せている。

世代別代表でも中核選手として注目の存在だ。近年はJユース出身選手が高体連選手よりプロの舞台での活躍が目立っているが、日本を背負う高体連出身選手として活躍が期待されている。

古都のボールハンター

川崎颯太

所属:京都サンガ

ポジション:守備的ミッドフィールダー

市場推定価格:100万ユーロ(約1億5700万円)

中学時代はヴァンフォーレ甲府U-15でプレーした川崎は、高校から京都サンガの下部組織へ移籍。高校3年次にはAFC U-19選手権2020に臨むU-18日本代表に選出。プロになってからもJ1昇格を決めた2021年シーズンにはリーグ戦41試合3ゴール2アシストとトップディヴィジョン復帰に大きく貢献した。

171cmと決して大柄ではない体格だが、試合を読んで的確にボールを奪うディフェンスと堅実なパスワークを生かし、チームに安定感をもたらす。今季はアンカー、インサイドハーフを務めて23試合1得点と主力として活躍している。

今年9月に京都のレジェンドである元韓国代表のパク・チソンさんが京都に来場した際に、川崎との新旧7番の対談が実現した。パクさんのように京都から世界へと羽ばたく選手に成長してほしい。

柏のワイルドストライカー

細谷真大

所属:柏レイソル

ポジション:センターフォワード

市場推定価格:100万ユーロ(約1億5700万円)

この世代で最も大きな期待を受けているストライカーは細谷だろう。既にEAFF E-1サッカー選手権2022中国代表戦でA代表デビューを飾っている男はパリ五輪での活躍を待望されている。

昨季はリーグ戦33試合8得点4アシストでベストヤングプレーヤー賞に選出。今季はリーグ戦29試合12得点とキャリア初となる二桁ゴールも記録するなど、順風満帆なキャリアを歩んでいる。

【関連記事】日本人初のMLSドラフト1巡目指名!元トロントFCの遠藤翼に聞いた「カナダのサッカー事情」「カナダ代表」

ゴールを逆算したようなオフザボールの動き、絶妙な抜け出し、優れた得点の嗅覚を持っており、野性味あふれるプレーでゴールを量産している。今季途中まで低迷した柏をしっかりストライカーとして支えているため、チーム状況に囚われない実力の高さを結果で証明した。

© 株式会社ファッションニュース通信社