邦人のイスラエル退避続く 「こんな戦闘起きるとは」

14日、イスラエル中部テルアビブ近郊の空港で、日本政府のチャーター機での出国を待つ邦人ら(共同)

 【エルサレム共同】パレスチナのイスラム組織ハマスとイスラエル軍の戦闘が激化する中、イスラエルから退避する日本人が相次いでいる。「こんな大きな戦闘が起きるとは」「子どもの安全が最優先」。急速に緊迫する情勢に驚きと不安を抱えながら、急いで帰国の途に就いている。

 2021年10月時点で、イスラエルとパレスチナには約1200人の日本人が暮らす。日本政府は14日夕にイスラエル中部テルアビブ近郊からアラブ首長国連邦(UAE)ドバイに向かうチャーター機を手配。搭乗者は約10人で、そのうちの1人、イスラエルの研究機関に所属する物理学の研究者岩切秀一さん(30)は自宅近くにロケット弾の着弾があり退避を決めたとし「安心して出国できるのでチャーター機はありがたい」と話した。

 日本人51人が乗った韓国軍機が日本時間14日深夜、ソウル郊外の空港に到着した。

 イスラエルでは戦闘開始以降、学校は休校だったが、今後はオンライン授業に切り替わる。子どもたちは日本から参加する予定という。

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