ガザ昼夜空爆「過去最悪」 国連機関、停戦と人道支援訴え

UNRWAの清田明宏保健局長

 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の清田明宏保健局長は12日、パレスチナ自治区ガザでは昼も夜もイスラエル軍の空爆が続いており、現状は「過去の戦闘と比べても最悪だ」と強調した。水や食料、燃料が枯渇しており、日本政府に対し、緊急人道支援を実施し、停戦に向け当事者に政治的圧力をかけるよう訴えた。共同通信の電話取材に語った。

 清田氏によると、7日の戦闘開始から11日夕までにUNRWAの職員12人がイスラエルの攻撃で死亡。清田氏はヨルダンに駐在しているが、ガザ駐在スタッフの話では、ガザ事務所の周辺も激しい空爆を受けたという。「今回は停戦に至る雰囲気が全くない」と指摘した。

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