若い2人が出会った古里の公園で結婚式 福井県鯖江市の西山公園、来園者も祝福

拍手を受けながら入場する新郎新婦(中央)=10月14日、福井県鯖江市西山公園

 福井県鯖江市西山公園で10月14日、同市出身のカップルの結婚を祝うウエディングセレモニーが行われた。澄んだ秋空の下、ふるさとで愛を誓った2人に、居合わせた来園者からも温かな祝福が贈られた。

 全日本ブライダル協会福井県支部が創立15周年を記念して行う「ふるさとウエディング」の一環。地域に開かれたセレモニーで門出を祝うとともに、結婚への前向きなイメージを広げようと企画された。

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 式を挙げたのは、ともに鯖江市出身の山本陸さんと天谷美怜さん。西山公園は2人の出会いの場だったという。新郎は羽織袴(はかま)、新婦は白無垢(むく)の晴れやかな和装で登場。集まった親族や友人とともに、居合わせた来園者たちも温かい拍手で迎えた。

 宗教色のないシビルウエディング(市民結婚式)で、進行は佐々木勝久市長が務めた。式を終えた2人は「天候に恵まれ、たくさんの人に囲まれて最高の式になった」と笑顔を見せた。

 ふるさとウエディングの実施は今年3月の若狭町に次ぎ2件目。残る県内15市町でも各1組限定で募集し、各地を代表する観光スポットなどで随時開催していく。

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