「今日は勝ちたかった」悔しい準優勝、新潟Lの守護神・平尾知佳がサポーターに感謝しこの先へ意気込み「新潟でタイトルを獲りたい」

守護神として無失点に抑えた新潟L・平尾知佳[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

アルビレックス新潟レディースのなでしこジャパンGK平尾知佳が、決勝戦を振り返った。

14日、2023-24 WEリーグカップ決勝のサンフレッチェ広島レジーナvsアルビレックス新潟レディースが等々力陸上競技場で行われ、0-0のまま90分、延長戦が終了。PK戦の末に4-2でS広島Rが勝利し、優勝を決めた。

なでしこジャパンにも継続して呼ばれる平尾。2018年からプレーする新潟Lでは、初タイトルへあと一歩のところに迫っていた。

自身はオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)にも選ばれるなどした一方で、チームは苦しいシーズンとなった昨季。今季は監督も代わり、新たなスタートを切った中で、一定の結果は出た。

優勝は逃したものの、良いゲームを見せた新潟L。収穫については「チームとして個々で負けないところだったり、連携して守るということはしっかりできた試合だったので、無失点の試合を多く今シーズンはできたらなと思いますし、味方と連係して最後は自分が守るということが証明できたかなと思います」とコメント。「次に繋がる敗戦だったと思います」と、タイトルこそ逃したが、得るものは大きかったようだ。

S広島Rは中盤でのハードなプレーが特徴。それもあり、なかなかビルドアップという面でもチームは良いプレーを序盤は出せずにいた。

「チームとして相手が強くぶつかってくる相手に対して怖がってしまった感じがしたので、微修正して、チームとして真ん中を上手く怖がらずに使えるようにならないといけないなと思いました」と語り、この先に高いレベルに行くには必要なことがあるとした。

それでも延長戦に入ると、それまでよりも押し込むシーンが増えることに。「得点できそうな場面もありましたし、延長戦はアルビレックスが保持できた部分もあるので、そこを常にやれるようにもっともっと練習しなきゃなと思います」と、よりパフォーマンスを安定させていきたいとした。

昨シーズンは10位の成績に。ただ、監督の影響もあり変化はあるようで「新加入選手も含めてチームも悔しい気持ちをシーズンにぶつけるんだということを毎試合毎試合感じます」とコメント。「監督が入ってきて新しいことをやって、どんどんチャレンジてきている感じがします。今日は勝ちたかったです」と、成果で見せたかったという。

監督は「俺が責任取る」と言っていたようだが、平尾は「自分たちの責任なので、チームとしてもっともっと強くなってリーグ戦に戻ってきたいです」とコメント。11月に開幕を迎える3年目のWEリーグへの意気込みも語った。

「(なでしこジャパンの活動で)3週間、2週間ぐらいチームを離れてしまいますが、監督について行けばこのチームは強くなることはこの3カ月で証明しました」

「どれだけ監督を信じて自分たちのサッカーを続けるかが大事だなと思います」

この試合では多くのサポーターが集結。大声援を送り続けていたが、平尾は感じるものがあったようだ。

「あの応援の中でサッカーができる喜びを感じましたし、あんなに応援て選手の後押しになってくれるんだと思いました」

「新潟でタイトルを獲りたいと思いましたし、みんなを笑顔にしたいなと思ったので、本当にありがたいです」

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