魅力度ランキング

 1位の北海道と2位の京都は、この調査が始まった2009年から15年続く“不動のツートップ”だという。10位の本県は昨年より順位を一つ落としたものの“ベスト10”の地位を無事に守った。昨日の紙面に記事があった2023年版の都道府県魅力度ランキング▲6位の福岡は九州圏からの支持が厚い、と解説があった。20位から16位に躍進した愛知県は昨年開業した「ジブリパーク」や大河ドラマ「どうする家康」、将棋の藤井聡太八冠がスコアを押し上げたようだ▲ところで、記事の1段落目の末尾に〈21位以降は14日の民放番組で発表予定〉と気になる一言がある。少し悪趣味なようにも思うが、近年のこのランキングは下位争いを巡るやり取りが熱くて楽しい▲たとえば、栃木、群馬、茨城の北関東3県や東京の隣の埼玉は、40位台の常連として妙に有名になった。知事たちは大真面目に反論を繰り広げて知名度を上昇させている▲出身の著名人らが自虐を交えながら面白おかしく語る地元愛のPR効果も軽視できない。中途半端な上位よりも極端な順位の方が“おいしい”のかもしれないとさえ感じてしまう。結局、こんな時もよその芝生は青い▲さて、注目の47位には茨城が返り咲いた。最下位を“明け渡した”のはお隣の佐賀だ。感想が知りたい。(智)

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