「淡路島牛乳」のコクと甘さをクリームに メロンパンに挟んで商品化 西日本で期間限定販売

「淡路島牛乳入りクリームのメロンパン」(右)と「淡路島コーヒー入りクリームのメロンパン」

 島の名物「淡路島牛乳」を使ったパンを、パン製造大手「敷島製パン」が展開するブランド「Pasco(パスコ)」が商品化した。「淡路島牛乳入りクリームのメロンパン」と「淡路島コーヒー入りクリームのメロンパン」の2品。31日まで、兵庫県や中・四国の「マルナカ」「マックスバリュ」などで販売される。(内田世紀)

 地域密着や地産地消を掲げる食品スーパー「マックスバリュ西日本」は2020年からパスコと連携。各地の特産品などを使った「ご当地パン」の商品開発に取り組む。

 県内では今年3月に「神戸珈琲職人コーヒークリームのパンケーキ」、同5月に「淡路島藻塩あんのパンケーキ」がそれぞれ発売された。

 新たな2商品は、パスコ定番のメロンパンに、淡路島牛乳と淡路島コーヒーを原材料としたクリームを挟み込んだ。それぞれ12万個を生産予定で、淡路島牛乳120キロ、淡路島コーヒー30キロを使用する。パッケージには「売り場で目を引くように」と兵庫県のマスコット「はばタン」をあしらった。

 3日に関係者が洲本市の淡路県民局を訪れ、藤原祥隆局長に発売を報告。製造する四国シキシマパン(愛媛県)製品開発グループの佐々木夢花チーフは「淡路島牛乳の深いコクと優しい甘さを表現するよう工夫した」と説明した。

 試食した藤原局長は「味がしっかりと再現できている。淡路の産品を広く知ってもらう良いチャンスになる」と喜んだ。

 淡路島牛乳(南あわじ市)の鳥井俊廣社長は「円安や資材高騰など酪農業界が厳しい中、このパンをきっかけに消費が拡大すればありがたい」と期待した。

 マックスバリュ、マルナカ、フジの計433店舗で販売。いずれも税込み127円。マックスバリュお客さま相談室TEL0120.125.481

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