国内に5台だけ!大型クレーンで絶景を堪能 白岡、東北道の橋桁工事現場で小学生75人「すごかった」

試乗会に参加しクレーンの運転席に座る小学生

 埼玉県白岡市で東北自動車道をまたぐ白岡宮代線の整備を進める市は7日、同市千駄野の東北道橋桁架設工事現場で、大型クレーンの試乗会を開催した。市内小学生75人が運転台に座り、日頃見ることがない景色を体感した。

 クレーンは、東北道に橋桁を架設するために設置した。最大級のもので、国内では5台しかないとされる。アーム部分の長さは計約90メートル。最大1250トンを持ち上げ、橋桁や発電所のボイラーなどを移動させるために用いる。キャタピラーで本体を支える「クローラークレーン」と呼ばれる。

 3日に行われた工事で、クレーンは長さ43メートル幅17メートル重さ177トンの橋桁を40メートル以上動かした。橋桁の重さと移動する距離に合わせ、クレーンの反対側に重りをかけ、バランスを取るという。

 大仕事を終えたクレーンに親しんでもらおうと、市と関係事業者が試乗会を開催。市内小学校4~6年生を対象に、参加者を募った。参加者は大型クレーンの運転台に座り、レバーを握ったり、日頃見ることがない景色を楽しんだ。

 市立菁莪小4年の尾﨑愛夏さん(10)は「クレーンの中はすごかった」。同小5年の根岸元気さん(11)は「レバーがいっぱいあった。高くて怖かった」などと感想を話した。

3日夜に行われた橋桁架設工事(白岡市提供)

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