一晩で何軒飲み歩ける? 宇都宮の「ホッピング」企画に参加 多彩な店、行き先は運任せ

「コレメッケ宇都宮」でデジタルスタンプを集めると表示される画面

 コロナ禍を経て、外飲みの機会がすっかり減った人も多いのでは。久しぶりに飲み歩くのにうってつけの企画「うつのみやホッピング」が11月末まで栃木県宇都宮市の街なかで行われています。「企画ポスターに取り上げられている1品に加え、お薦めの飲み物1杯を頼む」という独自ルールを定め、参加店を飲み歩いてきました。果たして、一晩で何軒回れるだろうか。

 企画は宇都宮観光推進委員会が主催している。LINE(ライン)公式アプリ「コレメッケ宇都宮」と友だちになり、各店舗でデジタルスタンプを集めると、抽選で豪華景品が当たる。参加40店舗は居酒屋や中華料理店、バーなどバラエティーに富んでいる。

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 まずは同僚お薦めの「まさみ食堂」(池上町)へ。昼時には近隣のサラリーマンでにぎわう老舗食堂だが、この店で酒を飲むという発想はなかった。早速「かつ煮」(760円)と「生ビール」(590円)を注文。喉を潤して待っていると、程なくかつ煮が到着。想像以上のボリュームに驚くが、甘めの味付けで酒が進む。食後は忘れずに店内ポップのQRコードを読み込み、スタンプをゲットした。

 マップを眺めると、どの店も魅力的に映る。そこで次からは行き先をくじ引きで決めることにした。まずは「鉄板SHINO」(二荒町)が出た。鉄板焼きは高そうなイメージだが、メニューを見ると意外にリーズナブル。「岩下の新生姜サワー」(680円)を飲みつつ、目の前の鉄板で焼き上げられる「とん平焼き」(600円)を待つ。豚肉と卵にソースが絡んだこってりした味に、ショウガの刺激が効いたサワーは相性抜群だった。

 次の行き先は「酒蔵ふくべ」(池上町)。名物の「もつ煮込み(並)」(600円)に合わせるのは「白ホッピー」(680円)だ。じっくり煮込まれたモツは柔らかく、大根は中までよく味が染みている。ホッピーの焼酎が多めなのも飲んべえにはうれしい。

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 そろそろおなかいっぱいになってきた。4軒目はまちなか支局近くの「だるまや宇都宮中央本店」(江野町)だ。名物の「アジフライ」(935円)は肉厚で、骨までパリパリと食べられる。こってりとした後味を「ブラックニッカハイボール」(539円)で流す。

 もう食べられない。だがあと1杯なら飲めそうだ。最後はバーだけでくじを作り「バー桜井 パイプのけむり」(曲師町)へ向かった。「パラダイス」(千円)はジンベースの甘く果実感のあるカクテル。宇都宮の夜はやはりバーで締めるに限る。

 この日は5軒はしごし、食べきれないほど飲食して計7260円だった。たまにはこんな飲み方も楽しい。たまったスタンプで懸賞に2回応募できた。近いうちにもう少し回ってまた応募しよう。何か当たるといいな。

まさみ食堂の「かつ煮」
酒蔵 ふくべの外観
酒蔵ふくべの「もつ煮込み(並)」
だるまや宇都宮中央本店の「アジフライ」
バー桜井 パイプのけむりの「パラダイス」

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