日光社参4年ぶり再現 22日は「城址まつり」 最多31人の高校生参加

2019年の社参行列。市民が侍などの装束で練り歩いた

 宇都宮城を活用した郷土愛醸成に取り組む市民団体「『よみがえれ!宇都宮城』市民の会」は22日、江戸時代の「日光社参」を再現する「宇都宮城址(じょうし)まつり」を4年ぶりに開く。今年は過去最多となる高校生31人が行列に参加し、歴史を次代につなぐ。

 まつりは1996年に始まった。20〜22年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催を見送ってきた。

 今回は4年ぶりとなり、準備の中心を担う同会内の事業推進委員会から「後世に受け継ぐため、未来ある若い世代にもっと行列に参加してほしい」との声が上がった。事務局が声掛けを行った結果、宇都宮短大付属高の剣道部、弓道部に所属する生徒計31人が参加することとなった。

 時代衣装を身にまとった本隊109人と、はかま姿の市内中学校剣道部員71人の計180人は午前10時半、市役所を出発。同10時40分ごろ、オリオン通りで「下に下に」の掛け声とともに独特のテンポで歩く「半歩歩き」を披露する。バンバ市民広場などを経て、同11時40分ごろには宇都宮城址公園に半歩歩きで入城。登城セレモニーを行う。

 同公園内では「和」をテーマにしたステージイベントや、中学生以下を対象にした「家紋スタンプラリー」など多彩なイベントが終日行われる。飲食物の販売もある。

 午前10時〜午後3時。(問)同会事務局の市公園管理課028.632.2989。

事業推進委員会の会議

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