JR宇都宮駅東口地区整備事業により、県都の「新玄関」として誕生した宇都宮市宮みらい地区。約20年越しの計画が実り、真新しい建物が立ち並ぶ中を次世代型路面電車(LRT)が走る街となった。
秋空が広がった11日正午過ぎ、同地区をドローンで俯瞰(ふかん)すると、広場や屋上庭園で家族連れらが昼食時を過ごす中、ライトラインが5分程度の間隔で行き交う光景が見られた。
市によると、宮みらいの開発構想がまとまったのは2003年。しかしその後の経済不況の影響で長く駐輪場などとして使われた。20年に公共、民間施設の建設が本格スタート。北関東最大級の駅前広場などが次々にオープンした。
LRTも開業し、同所の開発は高級ホテルの建設を残すのみ。市市街地整備課の石川弘(いしかわひろし)課長(53)は「先輩たちの開発のバトンを受け継ぎ、アンカーの役割を果たしたい」と未来を見据えた。