【広島テレビ】有田アナが『アナたにプレゼン』! 女子走り幅跳び義足クラスの中西麻耶選手を紹介!

【動画】アナたにプレゼン・テレビ派 有田優理香アナがプレゼン・パリパラリンピックで金メダル期待 中西麻耶選手

広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材して、お伝えする『アナたにプレゼン』。今回プレゼンするのは、有田優理香アナウンサー。日頃取材している広島のスポーツから、女子走り幅跳び義足クラスの中西麻耶選手を紹介します。

パリパラリンピック代表に内定 中西麻耶選手

中西麻耶選手は、大分県出身の38歳。21歳の時に事故で右足の膝から下を切断。パラリンピックには、2008年の北京大会から4大会連続で出場し、東京大会では、6位入賞を果たしました。日本記録、さらには、アジア記録5m70cmという驚異的な記録を更新し、すでに、パリパラリンピックの代表に内定しています。前人未踏の6m台、さらには金メダルがかかるという、ものすごく楽しみな選手です。

中西選手は、東広島市に移住し、広島で練習をしています。大分県出身の中西選手が、なぜ広島で練習しているのかというと、シンプルに「広島が好き!」という気持ちがあるからです。広島は毎年合宿で訪れており、なじみのある地。訪れるたびに「おかえり」と言ってくれる応援してくれる人が、多くなってきていることも決め手になったといいます。

中西選手は広島ライフをとても楽しんでおり、スナップエンドウは、東広島市のご近所の方から頂いたもので、ご近所づきあいも活発です。さらには、東広島という事で、日本酒も楽しんでいます。

中西選手の魅力ここにアーリー!!

広島愛にどんどんあふれる中西選手の魅力を、3つのポイントに分けて紹介します。まずは、「ポジティブ」について説明します。元々、中西選手はソフトテニスで国体代表に選ばれるくらいの超スーパーアスリートです。事故後、初めてパラ陸上の練習を見学し、そこに、義足クラス100mの、当時の日本記保持者の方がいたそうです。日本一の選手の練習を目の当たりにして、中西選手が思った一言がこちら・・・

「勝てるのう。」

日本一の選手を見て、「すごい、憧れる」ではなくて、戦ったら「勝てる」と思ったそうで、見事に勝利をおさめます。

初めて出場した日本選手権で、当時の100mと200mで日本記録をいきなり更新しました。見た瞬間から、自分はどうやって勝とうかという、競技に対して強い意志を持って取り組む中西さんの姿、ポジティブですごいなと思いました。

続いて、2つ目の「義足」です。義足は、中西さんの体の一部と言っても過言ではありません。普通の義足と違うのは、くの字型になっており、かかとの部分がありません。それにより、前に前に進みやすいものですが、パラアスリート一人一人によって細かく、どこに重心を定めるかであったりと、違いがあります。中西選手は、なんと、年間4~5足、義足を変えるそうです。競技を左右するもので、体の一部、こだわりが強いものです。心・技・体が揃っていないといけない競技です。

最後に、その「心」の部分を紹介します。中西選手は、おしゃれで自信をつけるそうです。ネイルや髪型にも意味が込められており、東京パラリンピックでは「みんなの思いを編み込む」という願いを込めて「ブレーズ」という編み込みの髪型にしました。大会前におしゃれをすることによって、自分自身に向き合えるというところがあります。それも含めて、自分の自信にしていく。競技の練習だけではなくて、それ以外の部分でも自信をつけて、どんどん強くなっている中西選手。10月に国体と合わせて開かれる「全国障害者スポーツ大会」に、広島県代表で参加します。紅葉の入ったユニフォーム姿に、ぜひ注目してください!

【テレビ派 2023年10月3日放送】

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