【菊花賞/前走ローテ】タスティエーラに「0.0.0.5」 軸候補は“馬券内率70%”データ該当馬

22日に京都競馬場で行われる第84回菊花賞(GI、芝3000m)のデータを紹介する。

ダービーを制して二冠を狙うタスティエーラ、前走セントライト記念2着の皐月賞馬・ソールオリエンス、神戸新聞杯をレコード勝ちのサトノグランツや、ダービー3着のハーツコンチェルトらが最後の一冠を目指してスタンバイ。

ここでは過去10年データから、予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。

◆【菊花賞2023予想/脚質傾向】ソールオリエンスは“追込”なら黄信号 阪神→京都開催で4角位置取りが明暗分ける

■“王道ローテ”こそ妙味あり

最多6勝を挙げるのは神戸新聞杯組。阪神開催の神戸新聞杯→京都開催の菊花賞はもちろん、イレギュラー開催の近年も好走馬を輩出している。同組は前走3着以内が【6.5.3.12】勝率23.1%、複勝率53.8%と好成績。また前走上がり2位以内が【6.4.2.5】勝率35.3%、単勝回収値134、複勝率70.6%、複勝回収値141とハイアベレージで、この2点に該当するサトノグランツは不動の連軸候補と言えそうだ。

・神戸新聞杯【6.5.4.51】勝9.1%、連16.7%、複22.7%
・セントライト記念【3.3.1.43】勝6.0%、連12.0%、複14.0%
・ラジオNIKKEI賞【1.0.0.1】勝・連・複50.0%
・札幌記念【0.1.0.2】勝0.0%、連・複33.3%
・小牧特別【0.1.0.0】勝0.0%、連・複100%
・阿賀野川特別【0.0.2.2】勝・連0.0%、複50.0%
・兵庫特別【0.0.1.3】勝・連0.0%、複25.0%
・木曽川特別【0.0.1.0】勝・連0.0%、複100%
・支笏湖特別【0.0.1.0】勝・連0.0%、複100%

次点は皐月賞馬・ソールオリエンスなどが参戦予定のセントライト記念組。同レースはタイトルホルダー、アスクビクターモアと2年連続で勝ち馬を輩出中だ。また、セントライト記念1着馬【1.0.0.7】に対して2着馬が【1.1.1.4】と、前走勝った馬は劣勢。2022年のアスクビクターモアも1番人気で2着に敗れた次走、菊花賞を制した。前走がトライアル仕上げだった有力馬は本命視できるということだろう。

小牧特別以下の条件戦組は、すべて2200m超の2勝クラスで後続に0秒1差以上をつけて勝っていた馬だった。今年のメンバーでこれに該当する馬は不在。

タスティエーラはダービーからの直行ローテ。過去10年、この臨戦過程での参戦は2021年ディープモンスターのみ。1986年以降で見ても、5頭すべてが馬券圏外へ飛んでおり、タスティエーラにとっては鬼門のデータだ。レベルが拮抗している世代でもあり、前走トライアルから臨む春の実績馬がダービーの借りを返すシーンは想定したい。

◆【菊花賞2023予想/血統予想】ゴールドシップ、オルフェーヴル輩出の“爆穴配合” 牡馬戦線の台風の目に

◆【菊花賞2023予想/脚質傾向】ソールオリエンスは“追込”なら黄信号 阪神→京都開催で4角位置取りが明暗分ける

(SPREAD編集部)

© 株式会社Neo Sports