「猫」を含むおもしろいことわざや慣用句4選とその意味 あなたはいくつ知っている?

1.犬は人に付き猫は家につく

犬は飼い主に忠実なので、引越しをしても一緒について行きますが、猫は飼い主ではなく、家(縄張り)を重要視するという意味があります。

ある意味、気まぐれなイメージが強い猫らしいことわざでもありますよね。とはいえ、猫が好きな方や猫と一緒に暮らしている飼い主さんにとっては、ちょっぴり切ない意味のことわざではないでしょうか。

もちろん、猫も人に懐きますし、他の動物とは異なる魅力がたくさんあります。犬と猫では、愛情表現の仕方に違いがあるというだけで、そのツンデレな一面も魅力のひとつですよね。

「犬は人に付き猫は家につく」と同じような意味を持つ言葉には「猫は三年の恩を三日で忘れる」などもあります。

2.猫が顔を洗うと雨になる

猫が顔を洗うと雨が降りやすいという意味があります。

猫のヒゲはとても敏感な部位です。雨が降る前の湿気をヒゲで察知するとヒゲの張りがなくなるので、顔を洗ってヒゲを直しているとの考え方もあるようです。

しかし、猫は綺麗好きということもあり、毎日のように顔を洗います。

一心不乱に顔を洗う姿は、猫の可愛い仕草の代表格でもありますが、残念ながら猫が顔を洗っているからと言って、必ずしも雨が降るとは限りません。

「猫が顔を洗うと雨になる」と同じように、猫と雨に関することわざとして「猫が良く眠ると雨」「猫がくしゃみをすると雨が降る」などの言葉もあります。

3.鰹節を猫に預ける

猫の大好物でもある鰹節をそばに置いていたら、いつ取られてしまうかわからない。少しも油断できない、過ちが起こりやすいとの意味があります。

猫のおやつでも大人気の鰹節。人間が鰹節を食べていると「ニャーニャー」と擦り寄って、おねだりする猫も多いと思います。

猫に大好きな鰹節の番を頼んでも、恐らくすぐに食べられてしまうことでしょう。

「数十分外出するだけだから、家の鍵をかけずに出かけよう」
「(飲食店などで)少し席を離れるけど、荷物はそのまま置いておこう」

このように油断しがちなシチュエーションで、「鰹節を猫に預ける」という言葉を思い出していただけると、危険な目に遭いにくくなるかもしれません。

「鰹節を猫に預ける」と同じような意味を持つ言葉には「盗人にカギを預ける」「狐に小豆飯」などもあります。

4.猫にまたたび

またたびは猫が大好きなものであることから、大好物を例える言葉です。大好物には目がない、機嫌を取りたければ好物を与えると効果があるという意味があります。

またたびとは、食用だけでなく、漢方薬などにも使用されるマタタビ科の植物です。

猫がまたたびの匂いを嗅いだり舐めると、スリスリしたりのどをゴロゴロ鳴らしたり気持ち良さそうな姿を見せますよね。

その姿が、またたびに魅了されているように見えることから「猫にまたたび」という言葉ができたと言われています。

「猫にまたたび」と同じような意味を持つことわざには「お女郎に小判」「牛の子に味噌」などもあります。

まとめ

今回は、猫にまつわることわざや慣用句を4つご紹介いたしました。

猫に関することわざや慣用句には、なるほど!と納得するものや思わずツッコミを入れたくなるもの、猫の体の特徴を表したものなど数多く存在しています。

さらに、日本だけではなく海外にも猫にまつわることわざや慣用句があります。同じような意味でも表現や言い回しに違いがありますので、調べてみると新たな発見があるかもしれません。

是非、猫に関するお気に入りのことわざや慣用句を見つけて、普段の会話に取り入れてみてくださいね。

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