バッハ会長の任期延長を 一部IOC委員が要望

国際オリンピック委員会(IOC)総会で話すバッハ会長=15日、インド・ムンバイ(IOC提供・共同)

 【ムンバイ共同】国際オリンピック委員会(IOC)が15日にインドのムンバイで開いた総会で、バッハ会長(69)=ドイツ=の任期延長を求める声がIOC委員から相次いだ。五輪憲章は最長2期12年に制限しており、同会長は2025年で退任予定。バッハ氏は「私は憲章に対して忠実だ」と述べるにとどめ、反対はしなかった。

 アルジェリアの委員が指導力を称賛して「再選を可能にすべきだ」と訴えると、ドミニカ共和国、パラグアイ、ジブチの委員が追随した。過去に五輪招致を巡る買収問題が起きたIOCは長期政権を避ける規定を設けており、国際体操連盟会長の渡辺守成委員は反対した。

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