宝塚市役所で通信ケーブル切断、PCや電話が一時使用不能に 中庭工事で作業ミス? 震度計も使えず

宝塚市役所=宝塚市東洋町

 兵庫県宝塚市は15日、市役所(同市東洋町)で、本庁舎と第2庁舎の間に埋設されている光ファイバーケーブルとNTT回線が切断され、本庁舎内のパソコンや一部の内線電話が一時的に使用できなくなったと発表した。仮設ケーブルを敷いて15日昼までに仮復旧したが、震度計の数値を県を通じて気象庁に集約するシステムが使用できない状態が続いているという。

 市によると、14日正午ごろ、市防災センターからネットワーク障害の報告があり、職員らが確認したところ、配線が切れていることが判明した。同日午後7時半ごろ、山崎晴恵市長をトップとする対策本部を設置。15日朝から仮設の通信ケーブルを設置し、午後1時ごろまでに窓口サービスやマイナンバー発行などの業務に支障がないことを確認した。

 一方、震度計については「伊丹市や川西市など近隣自治体の数値で一時的に対応できるので災害対策に支障はない」と説明した。

 原因は調査中だが、現在、両庁舎間の中庭整備工事を行っており、誤って配線を切断した可能性が高いという。光ファイバーケーブルの再設置には2週間程度かかる見込み。震度計は16日に業者が調査を行うという。(村上貴浩)

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