ティラノサウルスの着ぐるみで激走 話題のレース、丹波竜の地元で初開催 受け付け10分で定員に

ぐにゃぐにゃと輪郭が変わる恐竜の着ぐるみを着て走る出場者たち=15日午後、丹波市柏原町田路

 恐竜の着ぐるみ姿で参加する海外発祥の徒競走「ティラノサウルスレース」が15日、丹波市柏原町田路、丹波年輪の里であった。約150人が、太古の地層から「丹波竜」の化石が発見されたゆかりの地を駆け抜けた。

 レースは米国発祥とされる。空気で膨らむ着ぐるみの滑稽な動きが人気を呼び、日本でも各地で開かれている。同市初の今大会も、市内外から参加申し込みが相次ぎ、受け付け開始10分で定員に達した。

 スタートの笛が鳴ると、大人も子どもも短い手脚でぎこちなく全力疾走。シュールな眺めに、観客から笑いが漏れた。

 丹波竜の化石のレプリカ展示、化石発掘体験、丹波三宝(大納言小豆、栗、黒大豆)など特産品のマルシェもあり、参加者は恐竜の里の魅力を体感した様子だった。(那谷享平)

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