エクアドル大統領選、右派が勝利 最年少35歳実業家、親米継続へ

エクアドル大統領選決選投票で当選を決めたダニエル・ノボア氏(右)=15日、サンタ・エレナ(ゲッティ=共同)

 【キト共同】南米エクアドルで15日、大統領選決選投票が行われ、選挙管理当局は、右派の実業家ダニエル・ノボア元国会議員(35)が、反米コレア元大統領が推す左派の弁護士ルイサ・ゴンサレス元国会議員(45)を破り勝利したと発表した。ノボア氏は12月に就任する見込みで、同国史上最年少の大統領となる。右派ラソ現政権の親米路線が継続される見通し。

 ノボア氏は勝利宣言し「暴力、汚職、憎悪で打ちのめされた国を再建するために働く」と訴えた。

 新大統領は弾劾回避のため前倒しで大統領選実施を決めたラソ大統領の2025年までの残り任期を務める。選挙管理当局が公表した中間集計(開票率92%)ではノボア氏が得票率52.23%でゴンサレス氏は47.77%。

 大統領選は悪化する治安問題への対応が焦点となった。候補者の一人で麻薬組織との闘いを訴えていたビジャビセンシオ元国会議員が8月、選挙運動中に武装グループに銃で撃たれて死亡し、治安悪化の深刻化を印象付けた。両候補は防弾チョッキ姿で各地の集会に臨んだ。

15日、エクアドル西部の投票所を警備する警察官(AP=共同)

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