兵庫県三木市別所町の夜空を、色とりどりのスカイランタンが彩った。14日夜に開かれたイベント「ランタンまつり」。参加者の「夢」や「願い」を乗せたランタン約150個が歓声とともに舞い上がり、周囲は柔らかな明かりが醸す幻想的なムードに包まれた。（小西隆久）
三木市と「別所ゆめ街道をつなぐ会」などが、別所ゆめ街道の里（三木市別所町西這田1）で初めて実施した。雨がぱらつく中、市内外から約300人が集まった。
スカイランタンは、白いビニールの中に赤や青、ピンクなどの発光ダイオード（LED）を取り付け、ヘリウムガスを充満させて飛ばす仕組み。長さ約10メートルの糸が付いており、回収できるようになっている。
「世界から戦争がなくなりますように」「家族みんなが幸せに暮らせますように」。ランタンに貼り付ける短冊に、家族連れらが将来の夢や願いごとなどを思い思いにしたためた。
雨脚がやや弱まった午後6時。カウントダウンに合わせ、ランタンが一斉に夜空に放たれた。集まった人たちは目を輝かせ、スマホをかざして撮影。たこ焼きなどを販売するミニ夜市もあり、秋の夜長を満喫した。
徳島市から参加した会社員の女性は「インスタ映えになると思って参加した」。長女（3）は「きれいなプリンセスになれるようにとお願いしたよ」と笑顔を見せた。
