沼宮内高出・瀬川「失敗を恐れずに」 東京五輪ホッケー日本代表

ホッケーとの出合いや東京五輪の思い出を紹介する瀬川真帆=二戸市シビックセンター

 2021年東京五輪ホッケー女子日本代表の瀬川真帆選手(東京ヴェルディ、沼宮内高)は15日、二戸市シビックセンターで、岩手県の「いわてスーパーキッズ育成プログラム」の講師を務め、日本代表として戦う誇りや失敗を恐れず挑戦する素晴らしさを説いた。日本一や海外でのプレーも経験した27歳は「今はたくさん失敗していい。失敗した後にどうしたらうまくできるのか、自分で考えて繰り返し挑戦することが大事」とエールを送った。

 スーパーキッズの小学5、6年生約50人と保護者が参加。岩手町・川口小3年からホッケーを始めた瀬川は、他にもサッカーや一輪車、地元の祭りで太鼓に取り組んでいたことを紹介。「地域の人たちと関わることも大切にしていた。それが今にもつながっている」と強調した。

 沼宮内高3年時に全国高校総体で優勝。日本リーグの強豪・ソニーに進み、スペインリーグへの期限付き移籍も経験した。東京五輪は「古里からの応援やコロナ禍でも開催のために力を尽くしてくれた人への感謝を胸に戦った。プレーを通じて、人に何かを伝えられるのは代表だからこそできた。日の丸を背負うことの誇りや素晴らしさを実感した」と振り返った。

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