パリオリンピックのマラソン日本代表選考会、MGC=マラソングランドチャンピオンシップが15日に東京で行われ、愛媛県宇和島市出身日本記録保持者の鈴木健吾選手は、残念ながら途中棄権に終わりました。
国立競技場を発着点に都内中心部で行われたMGC。
パリオリンピックの切符2枚をめぐり、国内トップランナー61人が参加する中、日本記録保持者の鈴木選手は優勝候補。
しかし強い雨の中、レースは序盤からマラソン130回目の川内優輝選手が仕掛けてハイペースの展開となり鈴木選手は6キロ過ぎ、2位集団から遅れ始めます。
そしてスタートから36分。鈴木選手はついに11.9キロ地点で歩き出し、まさかの途中棄権。
去年の東京マラソン以来、1年7か月ぶりのレースで「パリ行き」の切符を掴むことは出来ませんでした。
鈴木選手は今年3月の東京マラソンを股関節の痛みから欠場していましたが、まだ回復には至っていなかったようです。
ただ、パリオリンピック代表へのチャンスはまだ残されています。
今回、代表3人中2人が内定しましたが、男子の残り1枠は、MGCファイナルチャレンジの対象大会、12月の福岡国際、来年2月の大阪、3月の東京で2時間5分50秒の設定タイムをクリアした最上位の選手が代表に内定します。
ただし誰も設定タイムをクリアできなければ、今回3位だった大迫傑選手が代表に決まります。
鈴木選手には、まずはケガを治して、執念の復活劇を見せてほしいです。