藤井聡太八冠「竜王戦3連覇」を目指す第2局 舞台は再び京都へ 会場は「8」にゆかりのある仁和寺

将棋界初の「8大タイトル独占」を達成した藤井聡太八冠(21)。

10月17日からは、伊藤匠七段(21)の挑戦を受ける防衛戦「竜王戦第2局」に臨みます。

戦いの舞台は再び京都、「8」にゆかりある仁和寺です。

(10月13日の凱旋会見)
Q“一番喜んでくれる人”、誰の顔が浮かびますか?
(藤井聡太八冠):「まずは隣にいる方(師匠の杉本八段)」
(杉本昌隆八段):「今の藤井八冠の言葉は本当にうれしい」

10月11日、京都市で行われた「王座戦第4局」で永瀬拓矢前王座(31)に大逆転勝利し、史上初の8大タイトル独占を成し遂げた藤井八冠。

その2日後、名古屋で凱旋会見を行いました。

今、一番したいことを聞かれると…。

(藤井八冠)
「これからも竜王戦など対局が続くことになるので『良い将棋を指したい』という気持ちが一番強い」

17日からは再び京都で、今度は「八冠防衛」に向けて「竜王戦七番勝負」の第2局に臨みます。

第1局は藤井八冠が、同学年の挑戦者・伊藤匠七段に快勝。

連勝で最高峰のタイトル「竜王」3連覇に前進するか注目です。

その会場となるのが京都の世界遺産、仁和寺。

5年前から竜王戦の会場の1つとなっていて、日本庭園に面した「宸殿(しんでん)」で対局が行われます。

(仁和寺 大林實温執行長)
「(感覚が)研ぎ澄まされると同時にリフレッシュ、頭を切り替える空間としても相応しいのではないかと」

去年「竜王」のタイトル初防衛をかけてこの仁和寺を訪れていた、当時の藤井五冠。

対局を前に、願いを込めた木の札を炎にくべる「護摩祈願」を行いました。

そこで選んだ願いが…

(藤井聡太五冠:当時)
「じゃあ、“健康”で…」

3連覇と八冠防衛がかかる、ことしの竜王戦。

仁和寺は、「8」という数に深いゆかりがあるということで…

(仁和寺 大林實温執行長)
「(仁和寺は)創建が888年。裏山には成就山の(御室)88か所(霊場)があります。そして今回の8冠の王者を迎える。対局者2人の力が十分に発揮できるように、そういう環境を作っていきたい」

八冠制覇後、初のタイトル戦。

そして2週続けての京都での対局。

注目の竜王戦第2局は、10月17日と18日の2日間行われます。

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