韓国・梨泰院事故、責任者処罰を 発生1年前に遺族ら会見

記者会見する梨泰院雑踏事故遺族会の李正敏運営委員長(中央)ら=16日、ソウル(共同)

 【ソウル共同】韓国ソウルの繁華街、梨泰院で159人が死亡した雑踏事故が29日で発生から1年となるのを前に、遺族会メンバーらが16日、ソウル市役所前にある犠牲者をしのぶ焼香所の前で記者会見した。遺族会の李正敏運営委員長は「長い時間がたったのに、はっきりと明らかになったことがなく、処罰された人もいない」と責任者の処罰を訴えた。

 警察や行政の対応に不備があったことが次々と報じられ、業務上過失致死傷などの罪で地元警察署長や区長らが起訴された。韓国メディアによると、逮捕されたのは6人で、このうち一審判決が出た人はまだおらず、全員保釈されている。

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