アフガニスタン西部ヘラートで、強い地震が相次いでいる。
まず10月7日にマグニチュード6.3の地震に襲われた。4日後の11日、再び地震が発生し、国境なき医師団(MSF)は医療テントを増設し、負傷した人びとへの支援を強化していた。
そして15日の朝──3度目の強い地震が、同地を襲った。
3度目の地震発生
10月15日午前8時6分に起きた3度目の強い地震は、マグニチュード6.3。MSFが支援するヘラート地域病院には、この地震で新たに100人以上の負傷者が運びこまれ、2人が死亡したと報告されている。
地震が発生して以降、MSFの医療チームは医療テントに入院している患者の治療を続けており、いまも77人が治療を受けている。15日には、17人の患者が退院できるとみなされたが、彼らは帰る家がないため、退院を拒んでいる。
ここ数日間で感じられる揺れが少なくなったことから、ヘラートの人びとは地震が落ち着き、生活の再建を始められるのではないかと期待を抱いていた。残念ながら、今回の地震で人びとの不安はより一層、大きくなった。
多くの人が3度目の地震が起こる前から、家が破壊された、あるいは地震による恐怖から家の中にいたくないという理由で、外や車の中、テントで眠っており、心の休まらない状況に置かれている。